2018年度市区町村の魅力度ランキング(ブランド総合研究所)1位であるにも関わらず,全市域が過疎地指定(2014年)を受け,地域経済の停滞が著しい函館市。課題先進都市ともいえる函館市は現在,地域資源である食を最大限に活用し「食環境デザイン都市」を形成し,生産から廃棄までにわたる食環境をデザインし,人を育て,実践する都市モデルの構築を目指しています。この地域には,高度ICT人材を養成する公立はこだて未来大学があり,ICTを活用した食のまちづくりを担う,異能vationのプラットフォーム形成には好適と考えます。
サイエンス・サポート函館は,12年間にわたり科学と社会をつなぐ活動を続けてきましたが,さらに函館が抱えている社会的課題と地域資源をつなぎ,具体的な価値につなげる活動を志向し,地域から必要とされ続ける存在でありたいと考えています。そこで,真剣に社会課題に取り組みたいと思うすべての方を対象に,ワークショップ・プログラムを開発し,函館の「食」というテーマのもと,デジタルリテラシーを向上し,ICTと食の課題をマッチングさせて異能人材を発掘し,異能vationによるまちづくりを行うことで,地域を超えるアイデア,技術,解決手法を生み出す「場」の創造を目指します。
美馬 のゆり
サイエンス・サポート函館は,函館圏における科学コミュニケーション活動を促進し,市民の科学リテラシーの向上を目的とした,高等教育機関や研究機関,公的支援機関,行政の連携組織です。
2008年度から2010年度までの3年間,科学技術振興機構(JST)の「地域ネットワーク支援」を受け活動してきました。2011年にはその体勢を引き継ぎ,現在は,「はこだて国際科学祭」および「はこだて科学寺子屋」の2つの事業を主に行っています。
はこだて国際科学祭は,日本を代表する,子どもから高齢者までの多様な参加者を対象とした地域ぐるみのサイエンスフェスティバルです。毎年8月の最終日曜日までの9日間を中心会期とし,市民が集う函館市内の複数の場所で開催しています。サイエンス・サポート函館や参加機関が主催するプログラムの他,函館内外から持ち込まれたプログラム等も織り交ぜ,様々な出展・協力のもとで継続しています。
また,「はこだて科学寺子屋」は,市内の6高等教育機関の連携組織である「キャンパス・コンソーシアム函館」との共催で毎年夏季に行う集中講座です。学年・所属校が異なる学生と社会人が共に科学技術コミュニケーションの概論を学び,はこだて国際科学祭の実際の企画につながるワークショップや課題に取り組んでいます。
北海道北広島市虹ヶ丘5丁目7番地1
公立はこだて未来大学 社会連携センター サイエンス・サポート函館事務局
函館市内で会場選定検討中(西部地区(旧市街地)を中心として)
問い合わせ用担当者
立花浩司